呼気法および超音波法による検討で、片頭痛薬スマトリプタン内服が、胃蠕動運動の低下ではなく、胃弛緩能を増強することで食後の胃排出を遅延することを示した。呼気法を用いた追加研究として、少量のアルコール摂取が胃伸展刺激に対する知覚閾値を上昇することで、胃弛緩能増強を介して食後の胃排出が遅延すること、糖尿病薬シダグリプチン内服が胃運動を変化させないことを示した。過敏性腸症候群治療薬ラモセトロンの常用量内服が胃排出を変化させない一方、低用量ラモセトロン内服が、食後早期の胃排出が増強することを発表した。また、カプセル内視鏡の胃通過時間測定が呼気法の代替法にならないことを示した。
|