肝硬度を測定し、肝切除を行った肝細胞癌24結節を対象とした。中分化型肝細胞癌診断のためのカットオフ値は5.4 (AUC = 0.905、感度78.9%、特異度 100%)であり、中分化型肝細胞癌のElastic ratioの中央値は6.925であった。中分化型肝細胞癌は高分化型肝細胞癌よりも有意にElastic ratio値が高かった(P=0.006)。線維性隔壁の有無、門脈浸潤の有無がElastic ratio 5.4以上に有意に寄与する因子であった。Elastic ratioが5.4未満の群の無再発生存期間・全生存期間が有意に延長した。RTEにより肝腫瘍硬度の評価が可能であった
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