研究課題
ゼブラフィッシュ胚にMYBPC3に対するアンチセンスモルフォリノオリゴおよびゼブラフィッシュMYBPC3 mRNAをインジェクションし、心臓表現型を解析した。MYBPC3 mRNAは野生型および人で見いだされた遺伝子変異を導入した変異型を使用した。野生型モデルは野生型mRNAのみ、単独変異モデルは野生型mRNAおよびA745D(V762Dに相当)mRNAを、複合ヘテロ接合体モデルはA745DおよびR815Q(R820Qに相当) mRNAをインジェクションした。モルフォリノ単独群に比し、野生型モデルおよび単独変異モデルは心室径、心室内径短縮率、心房面積、心拍数に有意な変化を認めなかったが、複合ヘテロ接合体モデルでは有意に心室の拡大、心拍数の増加を認めた。次に、再度ゼブラフィッシュにおいて心不全の進行に影響すると考えられたATP産生酵素関連遺伝子を、アンチセンスモルフォリノオリゴのマイクロインジェクションによりノックダウンし、マイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析を行った。心不全関連遺伝子(nppa)の有意な発現増加およびサルコメア関連遺伝子の有意な発現低下が見いだされた。またPathway解析では、MAPKファミリー、アポトーシス関連遺伝子の発現の変化が見られた。しかしながら、培養mouse neonatal cardiomyocyteを用いた網羅的遺伝子発現解析では同様の変化は確認しえなかった。
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