研究課題
若手研究(B)
本研究は血族婚のあるパーキンソン病4家系8人ついて全ゲノム90万のSNPタイピングを行い、オート接合性領域を見いだした。さらに、次世代シークエンサーを用いたエクソーム解析により候補遺伝子同定を進めた。1)アジレント社のSureSelectを用いて全エクソーム領域のみを濃縮した。2)イルミナ社のHiSeq2000を用いてエクソーム解析を行い、候補領域の約95%の塩基配列情報を取得した。3)SAMtoolsを用いて変異候補を検出した。4)ヒトゲノムデータベースと比較しオート接合性領域に位置する25個の候補遺伝子変異を見いだした。現在、単なる遺伝子多型を排除するために多数の健常者においてこれらの候補遺伝子変異の有無を解析している。
2: おおむね順調に進展している
計画通り、4家系8人についてエクソーム解析を実施し候補領域の約95%の配列情報を取得できた。さらに、変異解析により候補遺伝子変異を25個までに絞り込めたので、本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
健常者における候補遺伝子変異の有無を確認し、さらに他の家族性パーキンソン病家系を対象に遺伝子変異の有無を検討する予定である。
健常者及び家族性パーキンソン病家系について候補遺伝子変異解析を行うため。研究に必要な遺伝子解析用試薬(PCR用試薬、シークエンス用試薬)、プラスチック消耗品などの購入費用。
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