メタボリックシンドロームの病態は、肥満を共通基盤として糖・脂質の代謝バランスの調節異常が寄与している。アミノ酸は、糖・脂質と共に三大栄養素であるが、肥満の形成過程で糖・脂質代謝といかなる連携や制御異常を来すのか、また代謝臓器間ネットワークに及ぼす影響に関して解明されていない。 本研究では、遺伝子工学的手法に基づき、組換えアデノウイルスを用いて肝臓でのアミノ酸代謝とその下流のシグナル経路を活性化させたモデルマウスを作製する。現時点では、このモデルマウスの解析の中で、肝臓のアミノ酸代謝及びその下流のシグナル経路を活性化すると、全身の脂質代謝に変化を認める結果が示唆された。
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