体組成計測、安定同位体標識グルコース併用高インスリン正常血糖クランプ検査にて臓器特異的インスリン抵抗性を算出、核磁気共鳴スペクトロメトリーMRSから肝細胞内脂肪含量および筋細胞内脂肪含量を定量、肝生検を試行し、肝病理像・免疫組織学的評価を行った。肝脂肪化は、肝インスリン抵抗性と正相関し、骨格筋インスリン感受性と逆相関した。骨格筋脂肪量は、骨格筋・肝臓・脂肪組織のインスリン抵抗性/感受性指標と相関せず。骨格筋脂肪量や体脂肪量は自身のインスリン感受性と関連せず。脂肪化とインスリン抵抗性の両者が他臓器と関連しているのは肝臓のみであり、肝臓が全身のインスリン抵抗性形成に中心的な役割を果たしていた。
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