抑制性の転写因子NACC1の標的分子を網羅的に解析するために次世代シクエンサーを用いて、transcriptomeならびに、ChIP-sequenceを行った。NACC1はSETDB1との転写領域を共有し、TAP解析でもこれらの結合が確認された。Complexの中にはNACC1/NANOG/HDAC6/SETDB1が含まれていた。NACC1とHADAC6の間には直接結合が確認されたが他の分子との間には認められなかった。NACC1/NANOG/HDAC6/SETDB1はp16癌抑制遺伝子の発現抑制に強く係わり、発癌に関与している可能性が示唆された。
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