大腸全摘・J型回腸嚢肛門吻合術を施行した潰瘍性大腸炎患者において手術時回腸粘膜におけるFKBP5高発現は、回腸嚢炎発症のリスクが高いことが明らかにされた。また手術時回腸粘膜におけるIL-1β発現量高値群は回腸嚢炎の累積発症率が高く、大腸の罹患範囲、重症度とも相関し、予測因子として有用であることが示唆された。回腸嚢炎患者および非回腸嚢炎患者の術後回腸嚢粘膜よりmiRNA arrayを施行し、網羅的に回腸嚢炎関連miRNAを検索した。この解析により11種類のmiRNAが同定され、Real-time PCR法により少数サンプルでの発現が確認された。
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