大腸癌StageI~Ⅲ53例を対象とした癌組織・正常組織からサンプルを採取しレクチンマイクロアレイを行った。①癌組織では正常組織と比し12種のT/N比が有意に上昇。②レクチンHHL、ABAのみ遠隔再発の有無と有意に関連する因子であった。③レクチンHHL、ABA高値群は低値群と比し無再発生存率が有意に低かった。④ABAが遠隔再発の有無と有意に関連する因子であった。レクチンABA高値群は低値群に比べ無再発生存率が有意に低かった。癌部におけるレクチンABAの高発現は大腸癌における悪性度を反映していると考えられた。レクチンマイクロアレイ法を用いて、大腸癌遠隔再発予測因子としてレクチンABAを同定した。
|