循環腫瘍細胞(CTC)の分離・検出に用いられるCellSearchは上皮マーカーのEpCAMを標的として細胞を捕捉するため、上皮間葉移行(EMT)を起こした腫瘍細胞を検出することは難しい。そこで我々は任意の細胞表面抗原を標的としてCTCを分離検出することが可能な新規マイクロ流体チップシステムについて基礎的性能の評価を行った。 EpCAM陽性細胞のPC-9はEpCAM-chipを用いてCellSearchとほぼ同等の捕捉率が得られたが、EpCAM陰性細胞のMESO-4はCellSearchでは検出できず、Podoplanin-chipで55-70%の捕捉率が得られた。
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