グルカゴン様ペプチド―1(GLP-1)誘導体であるExendin-4または吸入麻酔薬イソフルランを前投与することで虚血再潅流障害における心筋梗塞サイズが減少することを明らかにした。また、イソフルランを加えた場合、GLP-1誘導体を加えた場合においてアポトーシスが抑制されることも明らかにした。さらに、GLP-1受容体拮抗剤を投与することで、これらのプレコンディショニング様心筋保護作用が棄却されることから、GLP-1のイソフルランによる心保護作用に対する影響を明らかにした。加えて、これらの心保護作用の経路を明らかにするためイムノブロッティング法やリアルタイムPCRを用いて考察を行った。
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