膀胱癌細胞株T24より塩酸ゲムシタビン耐性膀胱癌細胞株T24GRを樹立した。mRNA microarray解析にて両者を比較した結果、ARのmRNAはT24GRで有意に上昇しており、タンパクレベルでも同様にT24GRにおいてARの発現が上昇していた。T24GRに対するアンドロゲンの影響を調べるため、アンドロゲン除去血清もしくは抗アンドロゲン薬であるエンザルタミドを使用したところ、T24GRはT24と比べ有意に増殖が減弱した。 我々はARは塩酸ゲムシタビン耐性膀胱癌への新規治療標的になると考え、現在機能解析とARを標的としたmiRNAの同定を行っている。
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