研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は体外受精・胚移植(In vitro fertilization- transfer:IVF- ET)において卵胞液内の多価不飽和脂肪酸濃度と卵子や胚の質との関連について明らかにすることである。当院でIVF-ETを施行し同意の得られた例の血中脂肪酸濃度と卵胞液内脂肪酸濃度を測定した。受精卵の得られた卵胞液においては、未受精卵であった卵胞液よりもアラキドン酸が有意に高く、EPAは有意に低い値となった。しかしながら追加の検討によりn-3多価不飽和脂肪酸/n-6多価不飽和脂肪酸比は受精率と正の相関を示し、EPAやDHAを含む魚類の摂食が受精に関連することが示唆された。
生殖内分泌分野