目的:エクソソーム中に検出可能なmiRNA を出生直後の臍帯血から得,新生児予後に役立てる基礎実験とすること. 方法:予定帝王切開を対象に,臍帯動脈血,臍帯静脈血を採血し血清からエクソソームを分離.さらにエクソソームからRNAを抽出した.RNAよりmiRNA をビオチン標識し,アレイ上にハイブリダイズ.アレイスキャナによりシグナルを検出.シグナルを解析用ソフトウェアを用い解析した. 結果:臍帯動脈血,臍帯静脈血ともにエクソソーム由来のmiRNAを検出した.とくにC19MC由来のmiRNAの発現が認められたことから,母体・胎盤・胎児間miRNA loop の可能性が示唆された.
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