今回我々は、光感受性物質であるメチレンブルー(以下MB)を用いたphotodynamic therapy(以下PDT)のアカントアメーバ角膜炎に対する有効性を検討した。In vitroにおいてはMB-PDT群でMB濃度依存性にアカントアメーバの呼吸活性率の低下がみられた。またMB-PDTの抗アメーバ効果は光照射量依存性であることが認められた。MB-PDTの生体への毒性試験では、光照射後、角膜混濁、虹彩充血が観察されたが1週間で角膜の透明性は回復した。アカントアメーバ角膜炎モデルの作成も試みたが、現在完成には至っておらず今後検討予定である。
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