鬱状態になると、脳表面の血流が悪くなることが分かっているが、そのことをまずはラットでも確かめることができるかどうかを実験した。 ラットを開頭し、特殊な色素をラットの血管に流すことにより、脳表面の0.5mm程度の大きさの血管を光らせることに成功した。その様子を動画に録画することにより、血流の時間変化を見ることが出来るようになった。また特殊な光を透過させることにより0.2mm程度の大きさの血管までをはっきり描写する装置を使い、人の指の細い血管の可視化に成功した。この光の輝度の時間変化から、血流そのものの大きさの数値化が可能となり、脳血流の時間変化、および量的変化を計測する方法を確立することができた。
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