歯根肉芽腫サンプルの蛍光二重免疫染色から歯根肉芽腫中の血管内皮細胞からmidkine(MK)、CXCL12、CXCL13およびCX3CL1の共発現が認められた。一方、健常歯肉ではその発現は認められなかった。Real time PCR法において、MKおよびchemokine遺伝子の発現は歯根肉芽腫中で健常歯肉に比べ、有意に高かった。 また、刺激群では未処理群に比べ、MKとCX3CL1遺伝子の発現が有意に高かった。一方、CXCL12は刺激群で未処理群と比べ、その発現は有意に低かった。 以上より、MKおよびchemokineは歯根肉芽腫の発症と遷延に関係する可能性があると考えられた。
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