本研究では、慢性呼吸不全における在宅酸素療法患者の生活機能の評価に対する尺度開発に対し、生活実態を含めた尺度の構造化の精錬をすることを目的とした.調査は、生活実態とナラティブ調査を行い、ICFの国際生活機能分類より概念モデルを作成し、心身機能・身体構造、活動、参加について観察した. 結果は、計10名のデータ分析を行った.例えば、参加のナラティブでは、歩行がほぼ不可能でも〈活動をしなくても楽しむコミュニティライフ〉が聴取された.本調査の結果、患者の工夫や生活を患者自身が構築していく可能性に目を向けることとなり、慢性呼吸不全患者の生活の実態を説明する尺度の構造化に対する重要なテーマが得られた.
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