Incontinence-Associated Dermatitis(IAD)は失禁を有する者に生じる皮膚障害であり、特に高齢者の間にて発生率が高い。そこで本研究は高齢者におけるIADの予防と管理の徹底を図るべく、ケアアルゴリズムの作成を行った。IADのリスク因子は先行研究にて明らにされていたが、因子のうち「強い臭気を有する尿」の原因が不確かであったため、その原因を明らかにすべく成分の検討を行った。その結果、臭気を有する群の尿pHとリン酸アンモニウムMg結晶が抽出された者の割合が有意に高いことが明らかとなった。本結果と文献レビューに基づき、ケアアルゴリズムが完成した。
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