研究目的は,高頻度に出現する認知機能変動についてDLBの人と家族の視点から明らかに認知機能変動の看護指針を示すことである。DLBの人とその家族24組に半構造化面接を行い,質的帰納法を用いて分析を行った。結果,DLBの人は,判断・思考がコントローできなくなる,会話力や記憶力が低下する,現実感覚が定かでなくなる,家族は,表情や様子がおかしくなる,可能な日常生活動作ができなくなる,寝てしまう状態になる等の経験があった。認知機能変動は,①DLBの人の主観的な症状②外見上に現れる客観的な症状③主観・客観の両側面から捉えられる症状であった。この特徴を踏まえて認知機能変動の看護指針を示す必要がある。
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