リドカイン徐放シートを初めて患者に適応し臨床試験を実施した。下顎水平埋伏智歯の抜歯術を受ける外来患者男女100人に対して単盲検無作為割り付け試験を行い、リドカイン徐放シートを抜歯窩に充填し、その効果を非投与群および対照群と比較し抜歯術後痛に対する有効性と安全性および適切な投与量の検討をした。有意差はでなかったものの抜歯後痛に対するリドカイン徐放シートの適応は100mg投与群が臨床的に実用性が高い可能性があった。安全性の検討においてはリドカイン徐放シートが原因と考えられる明らかな副作用やリドカインの血中濃度の上昇は認められず、安全性が確認できた。
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