惑星質量を持つが、従来の惑星のように恒星を周回せず、単独で存在する天体(単独惑星質量天体)や、褐色矮星等の超低質量天体に着目し、前主系列星と比べて、形成や存在の度合い、空間分布等が、環境によって異なるかについて、観測的手法で探った。(1)活発な星形成が行われている近傍の高密度分子雲、及び、(2)星形成の兆候が未だ明らかでない銀河面/高銀緯の低密度分子雲について、すばる望遠鏡など国内外の大型望遠鏡による多波長測光探査観測や分光探査観測を行うと同時に、アーカイブデータを活用してそれらの特徴を調べた。結果、超低質量天体の質量頻度分布や空間分布には差異が見られ、環境による形成の違いが示唆された。
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