X線CCDは高い空間分解能とエネルギー分解能を併せ持つ検出器としてX線天文分野において標準的な焦点面検出器として活躍している。しかし、時間分解能が数秒と極めて低いため、天体のミリ秒程度の変動や、明るい天体を苦手としていた。そこで、CCDの持つ高い能力を維持しながら、時間分解能を格段に向上させるべく、CMOSイメージセンサに注目した。近年開発が進んだ可視光用の低ノイズCMOSイメージセンサを用いて、X線に対する光子計測方式での検出、撮像能力、分光能力の世界初の機能検証を実施し、今後の開発への礎を築くこと目的とする。
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