波長走査型光干渉断層計において、歯内療法への応用の可能性を検討し、破折線、上顎大臼歯近心頬側第二根管、象牙質下の歯髄腔などの検出に有用であることが示唆された。 また、東京医科歯科大学歯学部付属病院の来院患者における歯根破折様相を調査し、歯の破折症例では歯内療法専門外来に対する需要が多いこと、一般歯科医における歯根破折の診断法の普及の必要性が示唆された。また、長野県上伊那地域における永久歯の抜歯原因についての調査では、咬耗やWSDがあると、歯の破折による抜歯になりやすく、下顎隆起や口蓋隆起といった咬合力の代償として現れる骨造成反応より、歯質の代償性喪失の方が歯根破折に関連性があることが示唆された。
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