細胞特異的に標識可能な造影剤の開発手法を明らかにするため,新規に開発した高感度Gd-磁気共鳴イメージング(MRI)造影剤に対し標識分子を結合させるための官能基導入を行い,還元処理部分抗体などとの反応によりキラルデンドリマートリアミン配位子-部分抗体およびポリエチレングリコール(PEG)複合体の合成に成功した.細胞特異的標識の検証を水晶発振子マイクロバランス法によって行い, 抗原結合能が反応前後で変化しないことを確認した.さらに,培養細胞への標識能,動物における体内動態を確認した.これらの結果を通して,組織再生過程における細胞の動きを明らかにするための知見が得られた.
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