本研究は、microRNAがALI/ARDS病態時の単球・マクロファージにおいて如何なる発現変化をするかということを主眼においた。始めに、単球系培養細胞(THP-1細胞)および分離マクロファージ細胞から炎症モデル(LPS負荷)を作成した。次に変化を認めたmiRNAの遺伝子導入し、過剰発現および抑制によってTNF-α等の発現の変化を検討した。マクロファージ炎症モデルにおいてmiR-21などのmiRNAの変化を認め、リアルタイムPCR法にて定量を行った。miR-21をマクロファージに遺伝子導入した結果、Western blot法にてIL-10やP-Akt(P308)のタンパク発現増加を確認した。
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