当研究室が有している110例の肝細胞癌サンプル(手術標本)を用い、免疫組織学的検討を行ってタンパクレベルでのSETD8の発現を検討した。 SETD8陽性群は陰性群と比較して、1年全生存率・1年無再発生存率においてもSETD8陽性群で不良である傾向が見られた(P=0.039)。このことよりSETD8が陽性である肝細胞癌では、早期再発をきたし、さらに予後に関与していることが判明した。その理由として、肝細胞癌の分化度に関わっていることが考えられ、SETD8陽性群では陰性群と比較して、低分化であることが判明し(P<0.01)、関連が示唆される。
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