低糖質食(LC食)の影響を肥満マウスまたは非肥満マウスを用いて検討した。非肥満マウスでは、若齢時のみ体重増加や内臓脂肪の蓄積が抑制された。肥満マウスでは、LC食により体重増加が抑制されたが、内臓脂肪量は変化を認めなかった。肥満・非肥満マウス共にLC食により血清中遊離脂肪酸が有意に低下、HDLコレステロールが有意に増加し、動脈硬化抑制に有効である可能性が示された。肝臓のmRNA発現量の解析では、肥満マウスでのみLC食により代謝関連遺伝子SIRT1が変化した。以上の結果より、実施時の肥満状態や年齢により、LC食の影響が異なる事が示された。
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