本研究課題では,技術伝承に向けた機械操作の熟達支援技術を目的としている.機械操作技術を修得するためには,人間のイメージを操作対象の特性に近づけることが重要である.そこで,操作者のイメージに近づけるように機械を変化させることで,機械操作熟達を促進できることを示した.さらに,技術伝承を想定した複数の人間がかかわる作業では,他者の意図を考慮した挙動が含まれることが示唆された.そこで,複数人が協力して作業を行う際の他者の影響を定量的に計測する手法を提唱した.この他者配慮指標が協力作業に与える影響を実験的に解析し,互いの「気づかい」それぞれ協調作業に悪影響をおよぼす可能性が解析により明らかとなった.
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