トーラス上の 4-連結グラフのハミルトン性については,Nash-Williams と Grunbaum の予想の解決が重要な課題となっている.本研究では,この予想の解決を目指し,様々な結果を得た.例えば,「既存の証明手法であるTutte 閉路(道) を改良する」ことは研究開始時に予定していた方法の一つであるが,実際にこの改良に成功しており,それを用いていくつかの結果を得ている.また,もう一つの方法であった「グラフのタフネス」との関係に関する結果も示している. また,それ以外にも関連した構造について様々な結果を得ており,論文・講演という形で公表を行っている.
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