ヒト造血幹細胞移植後ヒトNK細胞が優位に分化したNOG-hIL-2 TgマウスにヒトCCR4陽性腫瘍株L428を移植し、抗CCR4抗体を投与することで抗体依存性細胞傷害活性を評価し得るin vivo ADCCモデルを確立した。ヒトNK細胞の成熟度を向上させるためNOG-hIL-15 Tgマウスを樹立した。NOG-hIL-15 Tgマウスは、ヒト造血幹細胞を移植するとヒト成熟NK細胞が顕著に分化・増幅し、また、ヒト血液由来成熟NK細胞を移植すると増幅し3カ月以上維持され、ヒト腫瘍株K562に対する細胞傷害活性も認められたことから、生体内でのヒトNK細胞の解析に適した系統だと考えられた。
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