研究課題
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自然発話の音声データを用いて北京語の音声縮約と出現頻度の関係性を考察した。中国語以外の先行研究では出現頻度の高さが音声縮約を促すと主張されていたが、本研究では出現頻度が持つ縮約効果は非常に小さく、音声学などの言語構造的要因と競合する場合には容易に打ち消されてしまうことを指摘した。また、大規模な音声データを用いた実験音韻論の分析方法を開発するために、データ規模が小さい上海語と連江語の予備的分析を行った。特に上海語の分析では音響音声学的データと音韻理論による分析の高度な融合に成功した。
音韻論