本研究では,これまでその個別性の高さから困難であった、レジリエンスを高めるための臨床心理学的介入プログラムの開発に向けて、資質的要因のアセスメントを通じて個人差に合わせたサポートを提供できるセルフヘルプ支援プログラムを考案し,webサービスとして開発した上で効果を検討した。実証試験の結果、プログラム完了者においては,自らのレジリエンス要因をより認識できるようになり,レジリエンスが向上することが示唆された。レジリエンス基礎研究の知見を臨床実践に生かしたことで,個別性を考慮したレジリエンス支援の可能性を広げることができた。
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