直接撮像によって地球型惑星の表層環境を同定することは、将来の天文観測の究極的な目標である。将来観測による多様な系外惑星の特徴付けの可能性を探るため、実際の姿を知る唯一のサンプルとして、太陽系内固体惑星・衛星の点源としての測光・分光特性を最新のデータにもとづいて再構築し、スペクトルや時間変動のパターンと、表面の地質学的性質との関係をまとめた。 また、太陽系内には多くの惑星が見られるが、直接撮像において惑星と衛星の光は分離できないため、惑星の大気組成の解釈を誤りうる。これは、大気の非平衡を議論する際に問題となることを、惑星+衛星の系のスペクトルをシミュレーションすることによって指摘した。
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