低酸素誘導因子の新規ターゲット遺伝子であるsperm-associated antigen 4 (SPAG4)の腎臓での発現および機能について解析を行った。まずin vivoおよびin vitro共に腎尿細管細胞において低酸素刺激でSPAG4の発現が亢進することを明らかにした。次にCre/loxPシステムを用いて初めてSPAG4遺伝子コンベンショナルノックアウトマウスを作成した。ノックアウトマウスを用いて急性虚血再灌流モデルを作成したが、コントロール群と比較して腎機能、腎組織像などに有意な差は認めず、SPAG4の腎臓での機能については今後の課題となった。
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