ジルコニアセラミック修復において、ナノジルコニアの有する優れた物理的性質がクラウン強度に影響する重要な因子として考えられている。本研究では、ナノジルコニアのクラウンフレームワークに最適な形態を検討するため、Y-TZPとナノジルコニアを使用しジルコニアクラウンフレームワークの厚みを変化させ、破壊強度試験を行った。ナノジルコニアではフレーム厚みが従来の規定値(0.5 mm)よりも薄い0.3 mmでも十分な強度を有していることが分かり、ナノジルコニアを用いるとクラウンフレームワークを従来のジルコニア修復よりも薄くできることが示唆された。
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