本研究では、初期エンドソームへ輸送されたP. gingivalis (Pg) がどのように次のオルガネラへ輸送されるのか解析した。その結果、Pg は歯肉上皮細胞へ侵入後に初期エンドソームに存在し、宿主細胞内の輸送小胞の融合に関わるとされるSNARE タンパク質の1つであるVAMP2 と共局在を示した。また、歯肉上皮細胞のVAMP2 の発現をノックダウンさせると、細胞内に存在するPg の生菌数が増加し、感染後5時間においてもPg と初期エンドソームの共局在が多く認められた。これらの結果より、Pg の初期エンドソームから次のオルガネラへの輸送にVAMP2 が関与する可能性が示唆された。
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