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2018 年度 研究成果報告書

福島第一原発事故に伴う被災動物における体内放射性物質の動態および影響解析研究

研究課題

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研究課題/領域番号 26253022
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関東京医科大学 (2016-2018)
東北大学 (2014-2015)

研究代表者

福本 学  東京医科大学, 医学部, 特任教授 (60156809)

研究分担者 木野 康志  東北大学, 理学研究科, 准教授 (00272005)
鈴木 正敏  東北大学, 災害復興新生研究機構, 助教 (60515823)
山城 秀昭  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60612710)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード福島第一原発 / 放射性物質 / 長期被ばく / 動物 / 生物影響 / 低線量率 / 病理学 / 線量
研究成果の概要

福島第一原発事故の被災動物臓器アーカイブを構築し、以下の結果を得た。事故後2年経過し、ほぼ放射性セシウムのみが検出され、全臓器であった。ウシ血中の酸化ストレス関連因子は内部被ばく線量率と相関を示した。末梢血リンパ球のDNA二本鎖切断数は多かったが、線量とは無関係であった。ウシ精子に形成異常を認めなかった。地表を這い、γ、β線両方の被ばくが大きいアカネズミでは、精子形成の細胞回転が亢進しているが成熟精子に異常を認めなかった。野生ニホンザル骨髄は低形成傾向だが、抹消血球に異常を認めなかった。著変は認めないもののサルの内部被ばく線量率は現在も高く、生物影響を知るための詳細な観察継続が必要である。

自由記述の分野

放射線病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

福島第一原発事故以来、科学は「直ちに健康に影響のないレベル」の放射線被ばくが将来に亘っても影響がないのか、どのような被ばくなら健康障害が起こらないのか、について解答を迫られている。今までの放射線の人体影響は、原爆や比較的大線量の放射線事故によって得られた経験の積み重ねに依存しており、外部被ばくが主である。原発事故や核テロでは、長期微量の内部被ばくによる影響が問題となる。本研究は、人体影響を見据えて、研究室では実行不可能な長期持続的な低線量率の放射性物質による生物影響を明らかにしてきた。

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公開日: 2020-03-30  

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