研究課題/領域番号 |
26257004
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
石井 正子 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (40353453)
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研究分担者 |
松川 恭子 甲南大学, 文学部, 教授 (00379223)
安里 和晃 京都大学, 文学研究科, 特定准教授 (00465957)
松尾 昌樹 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (10396616)
細田 尚美 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教 (70452290)
渡邉 暁子 文教大学, 国際学部, 講師 (70553684)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 湾岸アラブ諸国 / 移民労働者 / インド / フィリピン / 複合社会 |
研究実績の概要 |
1. 研究会の開催:以下の国内研究会を開催し、新・複合社会論の概念について議論を行った。(1) 2016年5月22日(於:京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)報告:新複合社会の概念の考察(各メンバーによる概念の構想発表)(2) 2016年11月5日(於:立教大学池袋キャンパスマキムホール10階第1・2会議室)報告:石井正子「ナイラ・カービル著『選択する力』の分析手法の援用」理論的枠組みと実証的研究をどのように組み合わせるかについて議論を行った。:中島悠介氏(京都大学)「アラブ首長国連邦における国境を超える高等教育:その展開と特質」(3) 2017年1月29-30日(於:京都大学)テーマ:Migrants in the Middle East and Asia: Responses to Inclusion And Exclusion出版についての打ち合わせ:ブレンダ・ヨー氏(シンガポール国立大学)との新・複合社会論についての意見交換。シンガポールと湾岸アラブ諸国の移民社会を比較し、国民と移民の社会関係の取り結び方の相違について議論を行った。 2. 二つの国際学会においてパネルを組み、新・複合社会論についての発表を行った。参加者から新・複合社会論が現在の移民社会を説明するのに適した枠組であるとの意見が出された。 3.英文図書の出版:Springer社(於シンガポール)にMigrants in the Middle East and Asia: Responses to Inclusion And Exclusionと題する編著書を出版する計画を申請し、査読の結果、出版が決定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1. 二つの国際学会でパネルを組み、新・複合社会論の概念の構想発表を行った。1)パネル名「Formation of Neo-plural Societies as Emerging Migration Regimes」(学会名:Association of Asian Studies-Asia, 2016年6月24日~27日, 於:同志社大学);2)パネル名「Neo-Plural Society” from a Perspective of the International Migration in Southeast Asia and the Arab Gulf States 」(Asian Studies Conference in Japan, 2016年7月3日, 於 国際基督教大学) 2. 国内研究会を3回開催し、新・複合社会論の概念を精緻化した。 3. Springer社(於シンガポール)から英語の編著書を出版することが決定した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となる2017年度は、研究成果の発表にむけた活動を行う。 第一に、Migrants in the Middle East and Asia: Responses to Inclusion And Exclusionと題する本の出版に向けて、各論文のピアレビューを行い、5月に国内研究会を行う。それを踏まえ、共同編集者であるブルネイ・ダルサラム大学のLian Kwen Fee教授と編集会議を行う。 第二に、新・複合社会論を主題とした本を英語で出版するために、国内外の研究会・学会において新・複合社会論の概念の構想を発表し、議論を通じて、概念を精緻化する。 第三に、湾岸アラブ諸国において移民労働者の実証研究を継続する。
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