本研究では,「どこから」コンテンツを得るかには関心がなく,「どの」コンテンツを得るかという点のみに関心があるというコンテンツ指向ネットワーキングへネットワークアーキテクチャが大きく変化する際に,トラヒック制御がどのような形で進化していくべきかという重要な研究課題を取り扱った.具体的には,これまでの送信駆動型トラヒック制御から脱却し,コンテンツ指向アーキテクチャに基づく全く新しい受信駆動型新世代トラヒック制御として,(1)エンド側とネットワーク側の機能が連携した新しい輻輳制御,(2)キャッシュと連携したトラヒック制御,(3)経路制御と組み合わせた面的対応を実現するトラヒック制御,の開発を行った.
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