今後の研究の推進方策 |
1.FANCX変異細胞の表現型解析。 平成27年度に引き続き行う。主にニワトリDT40由来のFANCXノックアウト細胞、ならびにヒトHAP1由来のFANCXノックアウト細胞を用い、姉妹染色分体交換(SCE)頻度の測定など、HR経路に関する詳細な検討を行う。FANCXの機能ドメインの変異体やヒトFA患者変異に相当するトリFANCX変異体を使用し、FANCXの機能と構造の関連を明らかにする。
2.HR経路におけるFANCXによるRPA複合体の機能発現メカニズムの検討。 平成27年度までの検討で、FANCXとRPA複合体の相互作用を見いだした。このため、平成28年度では、RPA1, RPA2やFANCXの変異体を用い、RPA1, RPA2とのFANCXの結合領域を明らかにする。また、RPA1, RPA2, FANCXはリン酸化、ユビキチン化されることが知られており、これらの分子修飾と機能との関連を明らかにする。
|