研究課題
本年度は4回の研究会(うち一回は仏教史学会と共催シンポジウム・合同研究会)を実施し、2回の国内調査、1回の海外調査を実施して、多くの知見を得ることができた。研究会(アジアにおける仏教と神信仰研究会)は、4月30日に京都大学にて開催し、藤原崇人「木葉山祭祀と菩薩信仰」が報告された。ついで6月26日にキャンパスプラザ京都(京都大学教室)にて開催し、石野一晴「近世中国における女性神」、大西和彦「ベトナムにおける神仏習合の諸相」が報告された。ついで、10月23日に名古屋市立大学にて開催され、高志緑「スライド検討会・安岳石刻の調査」が報告された。さらに3月4日に名古屋市立大学において、仏教史学会と共催シンポジウム・合同研究会の形式で、シンポジウム「日本とアジアの神仏の融合の諸相」を開催し、藤原崇人「木葉山祭祀に見る契丹仏教の位相」、荒見泰史「東アジアにおける信仰・宗教の同質性と異質性――「神」「仏」理解と神仏融合の差異から見た東アジア仏教」、吉田一彦「鬼神と病――木簡と絵画史料をてがかりに」、上島享「神勧請の歴史的変遷――インド・中国・日本」の四報告と舩田淳一によるコメントがあり、全体討論を行なった。国内調査では、7月16~18日に高知県、徳島県、香川県の調査を行ない、竹林寺、土佐一宮神社、国分寺、御厨人窟、最御崎寺、金剛頂寺、忌部神社、観音寺遺跡、阿波国分寺跡、金毘羅宮、善通寺などを調査した。ついで、8月31日に岡山県赤磐市奥吉原の熊山遺跡の調査を行なった。海外調査では、中国四川省安岳県の安岳石刻の調査を行ない、臥仏院摩崖造像、高升大仏、毘廬洞摩崖造像、孔雀洞摩崖造像、茗山寺摩崖造像、華厳洞石窟、黄桷大仏、圓覚洞摩崖造像、千仏寨摩崖造像、圓覚洞摩崖造像(再調査)、そして仁寿県に移動して、牛角寨摩崖造像の調査を実施した。研究・調査の成果を研究書にまとめる予定である。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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