研究課題/領域番号 |
26285078
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松尾 睦 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (20268593)
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研究分担者 |
楠見 孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70195444)
高橋 潔 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (90298555)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アンラーニング / 個人成長主導性 / 批判的思考態度 |
研究実績の概要 |
第1に、主に臨床心理学の分野で研究されている、自己変革スキルとしての個人成長主導性(personal growth initiative)に着目し、この個人主導性と内省性が、アンラーニングに及ぼす影響を検証した。米国に勤務する従業員を対象に2時点のインターネット調査(n=320)を実施したところ、個人成長主導性と内省性が、アンラーニングを促していることが明らかになった。これまでの研究では、目標志向性としての学習志向性や、上司のエンパワリングリーダーシップや探索的活動がアンラーニングを促していることは判明していたが、変革スキルが内省と組み合わさることでアンラーニングが促進される点を解明したことに理論的な意義があると考えられる。 第2に、批判的思考態度、および組織レベルと個人レベルのアンラーニングが,仕事の熟達化に及ぼす影響について,わが国における会社員,教員,看護師,各約400名をパネルとする4時点のインターネット調査を実施した。その結果,①組織風土と環境変化および危機感が組織のアンラーニングを介して,仕事の変革の実装と成果に影響するとともに,個人のアンラーニングに影響を及ぼすプロセスと,②批判的思考態度と内省が個人のアンラーニングに影響を介して,自律性や役割行動を促進するプロセスを明らかにした。さらに,4時点の交差遅れモデルによる分析の結果,③環境変化がアンラーニングに影響し,④アンンラーニングが,テクニカルスキルやコンセプチュアルスキルの獲得に影響することが明らかになった。 以上のように、日米における調査を通して、個人レベルとしては、自己変革スキル、批判的思考態度、内省がアンラーニングを促し、組織レベルでは、組織風土や環境変化がアンラーニングを促進していることが明らかになった。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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