研究実績の概要 |
研究開始時には4年計画でスタートしたが、日本教育社会学会会員へのインタビュー調査(戦後の日本教育社会学会の発展に重要な貢献をした第2世代の会員)に対するインタビュー調査とその取りまとめが遅れたため、研究期間を1年延長した。この1年(2018年度)の前半でインタビューとその取りまとめが終わり、当初の計画が滞りなく終了した。 インタビュー調査は都合18人に実施し、また、これらの人々を教育社会学へと誘った第1世代(清水義弘氏、新堀通也氏)へのインタビューを加えた。そこから、戦後教育社会学がどのように発展し、継承され、そしてどのような研究の系譜が現在につながっているのかを明らかにした。この研究成果は、日本教育社会学会編『教育社会学の20人-オーラル・ヒストリーでたどる日本の教育社会学』(東信堂、2018年9月、292頁)として出版した。なお、本書の序論では「70周年事業とオーラル.ヒストリーでたどる教育社会学の展開」というタイトルの論文を追加しており、戦後アメリカの占領期に教育社会学が教員養成のための「学」として移入され、その後の社会変動の中でどのように変容していったかを記述している。また、本書の巻末には、日本教育社会学会の会員数、年間予算、学会発足以来の会長、事務局長、編集委員長、大会校などのデータを収録している。 出版が遅れていた英語論文集についても、Akiyoshi Yonezawa,Yuto Kitamura,Beverley Yamamoto,Tomoko Tokunaga eds.,Japanese Education in a Global Age-Sociological Reflection and Future Directions,Springer,2018,pp.306 として刊行した。
以上、
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