研究課題
2017年8月に『鑑賞学習ルーブリック&ガイド』(5000部。ハードアート紙、A3の二つ折り4ページもの)を完成させ、美術教育関連学会、研究会において全国的に配布した。そして、本ルーブリックを活用した実践を、幼小中高の26校園で行っていただき、本研究チームと議論を深めた。また、実践者と本チームが会して、7/23に立教大学にて、10/15に岡山県立美術館にて、10/29に滋賀大学サテライトキャンパスにてで実践発表研修会を開催した。30~50名の参加を得た。成果としては、本ルーブリック活用の有効性が認められたことに加え、以下が挙げられた。①ルーブリックが一つのプラットフォームとなることで、各実践が相対化されず、議論が噛み合い、指導力向上に寄与できる。②国語科や書道科と連携した実践を展開することにより、図工・美術科固有の身に付けさせたい力をより明確にすることができる。③本ルーブリックは、書道における鑑賞教育にも援用できる。課題は、本ルーブリックの精査に加え、以下の通りである。①当該レベルを達成したとみられる具体的な子供のパフォーマンス、姿について、より明確にしていく必要がある。②各レベルの部分に、当レベルを達成させるための手立て・方法を貼り付けていく作業が求められる。③ある観点をねらいとした際に、どの題材(作品)が適しているかについて、例を挙げて示していく必要がある。④子供の反応、姿を見取り、どう評価するのかについてカリブレーション(評価の軸合わせ)を不断に行っていく必要がある。⑤新学習指導要領が目指す、身に付けさせたい資質・能力と本ルーブリックには齟齬はないが、その対応性を明確に示す必要がある。また、2017年8月に国際美術教育学会(於大邱)及び2018年3月に美術科教育学会(於滋賀大学)にて、研究代表者がこれまで4年間の研究総括としての研究発表を行った。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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