分子ノギスのスペーサー部分をアントラセンからピレンに換え、このを用いて、DWNTの抽出を行なったところ、DWNTの直径範囲が 1.25 ー 2.75 nm から 1.25 - 1.75 nm へと大きく狭まった。また、抽出されたDWNTからからは、円2色性が観測された。以上のことから、この分子ノギスが、DWNTの直径と右左巻きを識別していることが明らかとなった。 分子ノギスによるグラフェンの抽出では、ごく少量ながら抽出されたものの、その層数を決定することが困難であった。しかしながら、2次元ナノ材料の厚みを決める分析技術を確立するため、それらのバルク材料の液相中での剥離を行った。
|