研究課題
基盤研究(B)
ヒゲナガカワトビケラ(Stenopsyche marmorata)のE2Pタンパク質、および蚕シルク(SF)との混合系膜におけるMC3T3-E1細胞の付着増殖評価によると、E2P膜は、SF膜より細胞接着性は良好であった。SFと生体適合性高分子のシルク複合ナノファイバー表面ではNIH3T3細胞が、SFとポリ乳酸(PLA)の複合ナノファイバー表面では、ヒトの角膜実質細胞が良好に付着増殖することが検証された。水生昆虫のE2Pタンパク質膜およびシルク複合ナノファイバーは、細胞足場材として有効であることが示唆され、今後の再生医療技術の発展に必要なバイオ材料として利用できる展望を開くことが可能となった。
生体高分子