本研究は、半導体集積回路技術とクロマトグラフィーペーパー技術を組み合わせることにより、電気化学的に生体分子を検出することを目的としている。半導体集積回路技術は微細なデバイス構造や電極構造、そして電子回路を微小チップに集積することに長けており、センシングにおける計測・信号処理・通信に不可欠なものである。一方で、クロマトグラフィーペーパーは分析化学・医療分野で既に幅広く用いられており、検体溶液の採取・濾過・輸送・化学反応の場として適している。本研究では、ペーパー電気化学センサー、ペーパー流路、それらの半導体集積回路チップとの統合に関する研究を行い、その知見と可能性を明らかにした。
|