研究課題
基盤研究(B)
ドップラー式海象計を改修し,3地点で10層の水粒子速度を観測した.また,これらのデータから高精度な方向スペクトルを推定可能な方法を開発し,その有用性を示した.さらに本方法により方向スペクトルの出現特性を検討した.多地点の波浪データをスペクトル解析し,長周期波の出現特性およびそのスペクトルについて検討した.その結果,スペクトルの月平均値は既往の標準スペクトルと同様な分布となるが,長周期が卓越する条件では標準形の適用は困難であり,更なる検討が必要であることが示唆された.有義波周期よりもマイナス1次モーメント周期の方が長周期波の出現特性を合理的に表示できる等の知見が得られた.
水工学