本研究で得られた成果は以下のようにまとめることができる:(1)新規なディスク型銀活性リン酸塩ガラスと光学ガラス上に製膜されたLiF薄膜を用いた検出器を開発した。各々の検出器は高効率なRPLならびにPL現象に基づくものである。(2)この検出器の併用で非破壊での読出しに加え,サブミクロン程度の空間分解能,6桁に及ぶダイナミックレンジで線量と2Dイメージが取得できることが実証された。(3)さらに,これらの検出器は重粒子線を用いた放射線診断や治療への可能性が確かめられた。(4)高いLET値を有する重粒子線に対するRPL効率の低下の起源についての検討がなされた。
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